脱サラするのが夢
- 脱サラ農業ってどう?
- 農業の年収はどれくらい?
- 脱サラ農業したら後悔する?
こんな疑問を解決します。
広島で農業を営む友人に脱サラ農業の現実を聞きました。
この記事のもくじ(クリックでジャンプ)
1.脱サラ農業の初期費用
【露地野菜】 平均300万円 きゅうり、なす、キャベツなど
【施設野菜】 平均800万円 トマト、ネギ、ピーマンなど
【米】 平均550万円 お米各種
【果実】 平均350万円 ぶどう、桃、サクランボなど
規模や地域にもよりますが、全国平均は300〜400万円ほど。
友人は奈良から広島の実家に戻って脱サラ農業したので農地があるところからスタート。
なので平均より少し低かったみたいです。
施設や農機具、肥料、種苗、燃料費などかかる費用は多岐に渡る上、最初の1〜2年の収入は見込めないので当面の生活費も必要。
友人はアスパラガスとほうれん草を扱い、すべて一人作業でコストは低めですが初期費用の回収に数年かかったそうです。
ビニールハウスがなくても始められる露地野菜は新規参入者に人気ですが、天候の影響を大きく受けるので初期投資の回収難易度は高め。
果実類は初期投資が低めですが最初の収穫まで最低3年、長いものでは8年かかります。
果樹園は新規参入ではなく、既存の果樹園を引き継ぐケースが多いようです。
2.脱サラ農業の労働時間
作物によって違いますが、アスパラガスとほうれん草を栽培する友人は、春から秋は日の出から夜まで働き詰めとのこと。
休んでいる間もずっと作物のことが気になるので精神的な休息はないと言ってました。
冬場の収入がなくバイトしている農家さんも多いとか。
春から育ててきた作物が秋口の台風で吹き飛ばされて泣く農家仲間もいて、話を聞いているだけで作物を取り扱うことの厳しさを感じます。
3.脱サラ農業の年収
友人の年収は平均200万円前後とのこと。
規模が大きく家族でやっている人はもっと高いようです。
収穫した野菜を農協に持ち込めば売れ残る心配はないそうですが、自分で値段が決められないのがネック。
一方、個人販売では豊富な販売スキルが求められる上、栽培作業に加えて販売や出荷の作業も必要。
価格設定は自由でも、売れ残るリスクがあるので難易度は高めです。
結局友人は農協に持ち込んでいます。
春から秋までぶっ続けで働いて、冬はバイトで繋ぎながらずっと作物の心配をする。
勝手に生えるのは雑草だけ。
4.農業支援給付金
一時期、茨城県では農業復興のため農地を無償で貸し出したり、給付金の支給や減税など手厚い制度を設けていました。
地域によって待遇は異なりますが、未だ年間150万円の給付金を最大5年間受けられる支援があるようです。
但しこれを目的に農業を始めると高い確率で失敗します。
給付金はあくまで保険。
5.フランチャイズという選択肢
農業にもフランチャイズがあるそうです。
FCのメリットは3つ。
- 確立されたノウハウ
- 販売先が既にある
- 栽培だけに専念できる
初心者が手探りでやるのに比べて圧倒的優位であることは確か。
とはいえ初期費用は最低1000万円。
自己資金で対応できる人は限られます。
融資を受ける人が殆どですが、マイナス1000万円から始まる勝負に勝機があるのか疑問です。
フランチャイズ農業の平均年収は450万円。
初期費用と別に最低2年分の生活費の余力が必要なので、生活が安定する前に爆死すると思います。
6.脱サラ農業したこと後悔してる?
脱サラ農業はとても厳しいというのが現実。
じゃあやっぱり「脱サラ農業したこと後悔してる?」友人に聞いてみました。
友人の答えは、
「決して後悔していない」
農業で仕事と生活が1つになった。
農業で食べ物の有り難みを知った。
農業で日本の四季を全身で感じられる。
農業で自分自身と向き合えた。
これからも皆んなに「美味しい」と言ってもらえる野菜を育て続けていくとのこと。
そんな彼をずっと応援したいと思います。
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